最近のファイル互換事情

 

 

 

 

 

「○○のソフトの読み込みをサポートしてます。」と謳っているソフトがいざ使ってみると「全然駄目じゃん!!」と言うことが良くありますよねー。
ぶっちゃけその辺てどうなのよ?と言うことで、iunの使うソフト限定で紹介しちゃいます。

 
■illustrator(上位バージョン) to illstrator(下位バージョン)
多くのソフトウェアは基本的に上位互換(上のバージョンでは開けるが、最新版のデータは開けない)ですが、illustratorは保存時にどの保存形式(どのバージョンの形式)か選ぶことで下位のバージョンでも開けるように設定する事が出来ます。
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ただし、当然のように上位のバージョンで追加された機能は下位バージョンでは維持されないっす。
今の所10.x,9.x以下と8.x以下5.5以下と大別できそうです。

・10.x以上以上の機能で9.x以下で再現不可能な機能
....えーiunは基本的に9.xと8.xメインで使ってるので10.xは良く分かりません。(爆)

・9.x以上の機能で8.x以下で再現不可能な機能
OpenTypeフォントの設定(8.x以下はOpenTypeフォントは使用できないです。)
オブジェクトの透明効果、ぼかしなどの効果(8.x以下には透明機能や効果と言った機能がありません)をかけたままにしておくとオブジェクトデータが不規則に分割されてしまいます。
最悪、不正オペランドエラーで2度とデータが復活しません。

・8.x以下に再現不可能な機能
ブレンド機能のブレンドの拡張前(ブレンド軸を維持した状態 )にしておいても必ず拡張後の個々のオブジェクトに置き換わります。

最近はそんな事ないんだろうけど多分いまだに8形式が一番データのやりとりが多いのではと思ってます。
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■illustrator to Photoshop
同じAdobe社製品と言うこともありコピペでも簡単にデータを移動できるのですが、
「ファイルメニュー」から

「書き出し」

「photoshop5形式(8.x以降からは5形式になってます。)」
で書き出すことでより正確?にデータを反映する事ができます。また詳細設定で「CMYKorRGB」「解像度」「レイヤーを維持」などと言った設定をすることもできます。
またこの書き出しにはその他様々な画像フォーマットがありますのでとても便利です。

※必ず配置してある各図形の最外形を端点に書き出される。つまり、マスクなどで隠れているオブジェクトも含まれるので書き出した時点で余計な空間が生まれてしまうわけであります。
※円を最外形に持って来ている場合は座標軸の関係なのかはわかりませんが、一部図形がカットされてしまうので、描いた絵のさらに外側に無色の正方形で囲みを作ってあげるとそれを最外形として読み込むので図形がカットされる事なく読み込めると思います。
※1ピクセルくらいずれます。(例えばイラレで640*480で書き出すと641*481くらいになって読み込まれます。多分アンチエイリアスとか、最外形のラインの影響だと思います。)
 

■illustrator to Flash
同じベクトルベースのソフト、かつFlash側ではillustrator形式の読み込みをサポートしているにも係わらず再現性はいまいちな実感でした(最近はswf形式に書きだせるのでぜんぜんましですが...)

・illustrator形式で読み込む時は必ず5.5以下の形式で!!
7.0(USだと6.0?以降)の形式だとスウォッチにデフォルトで入っているオブジェクトの
データなども一緒に読み込んでえらい事になります、ええ、そりゃあもうびっくりです。
5,5以下にはスウォッチがそもそも存在しないのでバージョンダウンすることでちゃんとオブジェクトのみが読み込まれるようになります。
た・だ・し!!!!!ただしですよ、旦那!Flashに読み込むと自動的にwebセーフカラー(256色)に置き換わってしまうんですよ。 なので読み込むと色補正がまっているんです..シクシク....。

・swfに書き出してしまえ!
8.x以降?(9.x以降でしたっけ?)ですとswfに変換できてしまうのでそれでFlashにもって行くと言う手もさもありなん。これだと色の変換しないですみまーす。

 

■illustrator to PowerPoint
プレゼンテーションでpptをお使いになられる方は多いと.......言うよりむしろ大多数のオフィスでのプレゼン会議ではpptをお使いの事でしょう。まあもちろんオブジェクトはppt付属のテンプレートやツールで作ったりして対処しているんだと思うのですが、illustratorユーザーにとってpptのツールは酷く貧弱、かつ付属のオブジェクト達は気に入らないもの、質の低いもの、プレゼンテーマに合わないもの、多々あるかと思います。illustratorのベクトルベースのデータをpptに持って行くには「wmf(windows Meta File)」「emf(enhanced Meta File)」を使います。書き出しメニューから書き出すことで、illustratorで作成したオブジェクトデータをそのままpptに反映、かつ読み込み後はグループ解除でOfficeコンポーネントに変換、色の変更などが後からppt上で可能になります。JpegやBMP、PICTに書き出すよりはデータ用量は軽量ですのでプレゼンの時にかかるCPUの処理の負荷を減らすほか、そのオブジェクトにppt上でアニメーションをつけることもできます。
書き出す時のこつですが、このファイル形式には設定ダイアログと言った類いの物がなく、小さいサイズで読み込むとある一定の間隔で自動的にデータを間引き(劣化と呼ぶべき?)させると言う何とも吃驚なファイル形式ですので大体使用サイズの2〜3倍くらいのサイズにしてから書き出してます。また何故かは分かりませんが時々pptでグループ解除できない時があります。(windowsのバグですかね?)そういう時は書き出し直すか、根気よく何度も読み込んでみたり、グループ解除するなりしているとその内解除できることがあります(おぃ)。ステキな機能ですなぁ...(怒)

 

■illustrator to Shade(R5まで、R6は持ってないのでわかりませーん^^;)
3Dソフトの大半はそのソフトウェア内でもベクトルデータの描画はできるのですがいかんせん、illustratorほどの柔軟性はないので激しく使いにくいのがiunの印象です。3Dソフトで何かを作る時にまあ、だいたいの方はまずスケッチを描いてからそれをトレースする手法を取られると思います。shadeにもスキャンした画像をテンプレートとして張り付ける機能はあるのですがこれがまた使いにくい。
そこでillustratorでトレースしたベクトルデータを取り込む方が遥かに楽ちんな訳です。

まずは画像をスキャン

illustratorに「配置」し、レイヤーメニューから「テンプレート」を選び、テンプレート化

さらに新規レイヤーを作りテンプレートを参考にラインをトレース。

完成したら新規ファイルを作成して、そこにトレースしたラインをコピペ。
(もしくは元のファイルからテンプレートを削除。)

ファイルを保存。 (※illustrator8以下の形式にしませう。)

Shadeを起動。ファイルからインポート「EPSF」を選択。

R4以下だとダイアログにあるillustratorファイルを選ぶ。
R5では読み込みファイル形式からillustratorを選んでからファイルを選ぶ。
※グループ化されているラインは自動でパートに振り分けられる。
※Shadeの座標軸とillustratorの座標軸は微妙にずれているらすぃ。

 

■Photoshop(上位バージョン) to Photoshop(下位バージョン)
photoshopには特に上位と下位バージョンで保存形式を変えると言った作業は必要なく(2.0以下除く)ファイルを開くことができます。
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6.x以下のファイルを7.xで開くと「テキストのベクトルデータが....の一部を更新しますか?」的な文章と共にテキストデータの更新を促されることがあります。一部データは時々正常に変換されずラスタライズされてしまいます。(原因は良くわかりましぇーん)
5.x以下ではレイヤーのフォルダ機能がないのでフォルダを維持できません。
レイヤースタイルも自動的にラスタライズされてしまいます。
カラープロファイルのないバージョンでは維持さてないみたい。
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...他にもいっぱい在るのですがこのあたりで一旦アップしておきます。他にもこんなファイル事情があるよ、っと言う方でここに上げても良い人いらっしゃいましたらメールぷりーず。

えーここに掲載されている事はiunの経験則からの物でなーんの根拠性もありません。あらかじめご了承くだされー。
 
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